杜のまなざし(41)

  ~呵呵大笑~

  このところ、呵呵大笑、腹の底からの笑い、喉の奥まで見える様な笑いを見かけることが絶えて無かった。

 世には、笑いヨガなるものがある。笑いは健康のもととも言われている。しかし、作られた笑い、おちゃらかしの笑いにはどこかすこやかならざるものを感じてしまう。

 殊に、現今のコロナ禍では、大口を開けて笑う事や、大声を出すことをためらってしまう風潮がある。

 

 先日のいのちの学校では、久々に若者たちの屈託のない笑い声に接した。ウィルスなど無視せよ、軽んぜよなど全く言うつもりはないが、広々とした場、風の吹きぬける場、大空の下、いのちが弾んでいるとき、腹が茶を沸かすようなおもしろ、おかしいことに出会ったら、思うさま呵々大笑するがいい。


 愉快だったのは、私達が笑いさざめいていた隣の森には遊園地があり、そこの住人のおサルさんたちが若者たちと唱和して正に呵々大笑してくれたことである。

 二十数名の若者たちであったが、それぞれの個性が輝いており、多様性豊かな森に囲まれているようなそんな楽しさがあった。

中に、自作の詩を歌ってくれた若き詩人がいた。別れ際に、手書きのイラスト入りの、その歌詞を下さった。

『みどり』と題されたそれを、作者の許しを得て、ここに掲載する。

樹遷記



 『みどり』 酒井晴太郎作詞

空と詩が

いのりを運ぶ

僕はいのりの運び屋

忘れものなら

僕にまかせとけよ

タッタカタッタカ雲の中を

タッタカタッタカ巡っていくよ

みどりみどり呼んだらみどり

みどりみどり及ぶぞみどり

血と血が

いのちを運ぶ

僕はいのちの運び屋

宛先はいつも

君のところさ

タッタカタッタカ体の中を

タッタカタッタカ巡っていくよ

みどりみどり呼んだらみどり

みどりみどり及ぶぞみどり

君と僕とでいろりを囲む

僕はいろりの囲み屋

わっかになれば皆が見えるじゃないか

タッタカタッタカ煙の中を

タッタカタッタカ巡っていくよ

みどりみどり呼んだらみどり

みどりみどり及ぶぞみどり    晴太郎・詩

樹遷の養生塾

「樹遷の養生塾(じゅせんのようせいじゅく)」 積極的にいのちを養う知恵と生き方、日頃からの生き方の知恵と実践の体系をお伝えしています。 単に人の健康法といった短視眼的ものではなく、宇宙自然に活かされた存在としてのヒトのいのちを、自然の摂理のえにし・いのちひとつらなりとして自覚し、生きて行くためのコンパスと地図を認識、磨き深めて行く体現の哲学でもあります。

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