2022.02.02 13:13杜のまなざし(49) ~春待つ心~ 特別支援学校の生徒たちの書初めを見る機会があった。「春待つ心」~殆どの生徒が、多分教師から示されたお手本によって書いたのであろう同じ文言の書を書いている中で、唯一人「春待つ心」と書いていた。中学三年生のその女の子は、どんな春を待っているのだろう。どんな希望や夢や不安を抱いて春を待っているのだろう。どんな人生の旅路がこの子を...
2021.08.05 13:05『いのちの学校~北陸の杜にて』 コロナ禍の中で産声を上げた『いのちの学校』、その第一囘から典座さんとして、伝え手として参加して下さった樹恩さんから感想文が送られて来た。 思い返せば、樹恩さんと出合ったのは早30年も以前。樹恩さんも、今回いのちの学校立ち上げを共にして下さった20代の青年たちと同じ年頃だった。全国各地の森を共に歩き巡り、屋久島で共同生活もした。 30年後...
2021.06.20 13:19杜のまなざし(45) ~木霊~ 今回、福井で開かれたいのちの学校に、その後参加者から様々な木霊が響いて来た。その中に、助講を勤めて下さった樹伯さんからの一文があった。30年前、彼も今回参加した多くの若者と同年齢であった。樹伯さんの魂の響き、全文そのままにここに掲載させて頂く。 樹遷記
2021.06.16 10:52杜のまなざし(44)~いのちの学校風景~ 3月に開催された第1回のいのちの学校愛知に引き続き、第2回が福井で催された。このコロナ禍の中、主催の若者たちも、参加者も、裏方の事務局も様々な条件を工夫配慮で乗り越え、今回の福井でのいのちの学校となった。医王山での杜のまなざしを味わうひと時、前日の福井市内での講演とワークショップ、愛知の時とはまた一味違った和やかな時...
2021.04.30 12:47杜のまなざし(43) ~ナレイティブ・物語ること①~ 人はそれぞれの物語をもっている。多くの場合、人々はその物語を語り出せずにいる。自分の物語りなどに誰も興味を持たないだろう、自分は話すのが下手だし、何を話していいか判らないし、人前で話すのは苦手だし・・・。 色々な言い訳がある。その根底には、この国の教育の未熟さがある。初等教育から大学に至るまで、大半の教育...